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離開?

先日のお話の続きです…

「離開?」

患者さんから、急にご質問が増えたので、
もう少し掘り下げてお話します。

我々は見えないだけで重力という
とても大きな力に支配されています。
その中で、普遍的に生活しているのす。

地面に対して重力の鉛直上にある線が
頭のてっぺんから、骨盤の真ん中を通った状態を
動き(歩行)の中で構築する事が生理的であり、
それが出来ない非生理的な状態、
即ち、骨盤・背骨・股関節などの関節が、
バランスをかばいあって代償する過程で、
関節に起こる不均衡の結果が離開なのです。

よく、患者さんは「骨がズレている?」
と心配されますが、厳密に言うと
離開して関節運動が損なわれた結果、
全体的に歪んでくるのです。

関節は、ネジに例える事が出来ます。
締まったネジは正しい関節運動をしますが、
緩んだネジは関節が正しく滑りあいません。

その緩んだ関節の中はどのようになっているかと
言いますと…
“collagen filament”というイバリが関節内に起こり
滑り運動を阻害します。
例で言うと、ガムテープの粘着面どおしを貼りあわせ、
強い力で引き剥がすとトゲトゲの繊維が出来ますよね。
そういう感じです。
その潤滑液が無い状態で関節を無理に動かすと、
摩擦熱が起こり炎症性の痛みが出るのです。

もっと細かく言うと…
余計分からなくなるでしょうから、この辺にしておきます。
「離開」というお話でした。
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by hamachou | 2008-05-28 16:42 | 診療後記  

痛みの原因?

当院を訪れる患者さんたちは、ある目的があって
来院されますね。当たり前ですが…

その中でも、痛みをどうにかして欲しい!
という要望が一番多いようです。

痛みの原因を質問される方も多いのですが、
神経学的に痛みを説明することや、
疼痛誘発物質に関連した内容や、
バランスから当該部位に痛みが及んでいる事や、
傷めている部位の状態に因んだ事…
と、様々な角度で痛みの原因があるわけです。

今日も痛みの原因について説明をする機会があったのですが、
関節が“離開”しているので炎症を引き起こし
関節炎を起こしている事が考えられます。
と、ご説明したところ…

“離開”って何ですか?
と、僕の説明不足について質問を受けました。
これも聞きなれない言葉ですね。

離れて開いている。と字の如くでリカイと発します。
関節というのは二つ以上の骨を様々な軟部組織で寄せ合わせ
その中で滑液という潤滑剤が密度濃く滑りあった状態が
生理的であるという解剖学的前提があります。

この生理的状態が破綻して関節の中で骨と骨が滑りあえなく
なっている状態を離開というのです。

滑りあえない関節は無理な動きを強いられると、
摩擦が起こり、熱を持ち炎症を起こします。
さらに放置する事で、熱による蛋白変性から
関節が変形してしまうのです。

…というように、捻挫や脱臼をしていない関節でも
離開という状態にある関節は、段々と身体を蝕む基となる
懸念がありますので、早期に整復する必要があるのです。

寝れば治る?
風呂に入れば治る?
酒飲んで中からアルコール消毒すれば…?

などといった、希望的観測は症状遷延の主たる原因です。
人間の身体には優れた異常感知機として‘痛み’という
感覚があるのですから、違和感・不調を感じたら
信号無視をしないようにしてくださいね。
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by hamachou | 2008-05-22 21:31 | 診療後記  

弾撥指

弾撥指…いきなり聞きなれない言葉でしょうが、
俗に言う“バネ指”という障害の名前です。

どんな症例かというと…
弾撥指・バネ指等のワードで検索してみて下さい(^^ゞ

僕が言いたいのは、
バネ指は外科的な処置やステロイドの注射を打たなくても
改善出来るという事です。

先日、お見えになった患者さんは
八方手を尽くしたが、改善せず、
手術はしたくないし、これ以上注射はしたくない…と、
藁をもすがる思いで…と来院されました。

僕は関節拘縮(関節が癒着して固まってしまうこと)
していない事が確認出来たので、
これなら、短期間にバネ症状はなくなりますよ♪
とお話しました。

簡単にご説明しますと…
腱鞘という腱が通っているトンネルの入り口を広げてあげる
治療をするのですが、徒手療法とバネ指用の特殊な器具を
使って行います。
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という事で、個人差はありますがよく治る症例の一つです。
実際にこの患者さんもスッカリとバネ症状は消失しました。
あとは簡単な運動療法を自宅でやっていただくだけです。

また、関節拘縮があったとしても手立てが無いわけでは
ないので、諦めないで下さい。ご相談に乗ります。
手術もそうですが拘縮前の方が経過が良いのは事実ですけどね。

これからも、当院での成功事例や得意な事を気が向いたら
書いてみようと思います。
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by hamachou | 2008-05-19 21:11 | 各種整骨外来