カテゴリ:診療後記( 87 )

 

Real Emergency Report

本日二回目の投稿です。

昨日AM9:30頃、治療を終えた患者さんが会計時、受付カウンターに立っていたところ、急に意識を失い後方に転倒。後頭部強打。
転倒時の音に気付き、私が待合室にて対応。
待合室に横たわる患者さんに近づき、呼び掛け確認。周囲の患者さんからの情報より頭を強くぶつけているとの申告から、その場で観察確認。
意識朦朧としている最中、呼び掛けには応じず段々と顔色が土気色になって生欠伸を掻き始めた為、有事に備え他職員にAED・血圧計・体温計・バイタルチェックシートをオーダー準備。
即座に首周り、ウエストベルト等緩め観察とし、鈴木先生によるバイタルチェックとし、口頭申し送りから、高橋先生がバイタルチェックシート記入。
回復体位に体置変換を試みようとしたが、様子が急変し、呼吸停止が確認されたのでCPRスタートし、同時に救急車出動要請。
通報指示をした時に私の目線に入りサポートを準備していた茂木先生が当院マニュアルに則り、救急車要請。脈拍は確認された為、気道確保から、吹き込み開始。2回吹き込み…更に2回…むせ返るような自発呼吸を確認。
しかし、自発呼吸減弱し再度意識状態昏睡を認めるも脈拍確認、人工呼吸スタート、再度吹き込み2回。
この時点で身体がビクッと動き、意識回復自発呼吸始動を認め回復体位を誘導しようとしたが、再度呼吸停止懸念、人口呼吸をする可能性から、気道確保の姿位を保ち経過観察。漸次、呼び掛けに反応を示し始め、意識レベル傾眠を認め、氏素性の質問を開始する。
この時点で救急隊到着。高橋先生に外で救急隊を誘導するように指示。以降、救急隊に引き渡し、担架からストレッチャーに乗せ救急車に乗車。
バイタルチェックシートを渡し、概要として呼吸停止から一時救命処置として前述状況を口頭申し送り。搬送後の事後報告を私宛に連絡頂くよう依頼とする。
ご家族様に電話連絡し、概要説明し一時救命処置にて救急搬送の旨、ご連絡。
救急隊から、御連絡頂き、総合病院に搬送し、現時回復傾向を認める旨のご報告を得る。
また、総合病院の担当医師にも一時救命処置に対する高評価を頂いた。
昼過ぎ、当人息子さんご来院。患家お話によるところ、患者さんも回復し食事も取れたとの事。また、CT等での所見から頭骸内出血等認めず、近日退院(3日程の管理入院)されるとの事、ご報告頂いた。


生々しい現実を綴りましたが、患者さんの容態が安定して、正直ホッとしています。
なぜ、この事実を書こうと思ったか…
事故は未然に防げるものも多くあります。また、有事に備える事も出来ます。
そうした時にどのように立振る舞うか、自分が何をすべきかを自身の身の回りに照らし合わせて
皆さんが自身に一考を投げかける材料として頂きたく綴った次第です。

※有事の際に冷静に落ち着いて…ではなく俺がやらなきゃ誰がやる?と自問奮起して情熱的  
 且つ、大胆に取り組まなければ、空に書いた餅となり末路後悔は必至と結論。

これから、寒くなる中で脳梗塞等、虚血性疾患が多発する季節になってきます。
周到なる準備にて体調管理し、鋭意健康を努めて下さい。

皆様のご健康を祈念申し上げます…
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by hamachou | 2009-11-08 07:44 | 診療後記  

dermatome

皮膚の表面はデルマトーム(皮膚知覚帯)と呼ばれる特定の領域に分かれていて、
各区分を1つの脊髄神経根の感覚神経線維が支配しています。

何やら、難しい始まりとなってしまいましたが、
先日、ある患者さんとの会話やりとりから、
我々の診立てるポイントと患者さんの思っていることの相違についてのお話です。

「座っていて、新聞をめくる時に左肘が痛いのよねぇ~」

このキーワードからどこが悪いと連想致しますか?
当然、左肘にも何らかの障害があると考えられますが、
それだけでしょうか?

私はこのお話から、新聞をめくる動きは左肘を動かす事は勿論ですが、
大概、新聞を読むときの姿勢は身体が項垂れて前かがみになるイメージから
首の関節の問題は無いかと想定し、検査致しました。
すると、頚椎5番目の運動性が低下しているところを見出し、整復したところ・・・

「アレッ?左ひじ、痛くないです」

これが冒頭にある『デルマトーム』という神経の流れを根拠とした治療法です。
患者さんの訴えから、想定される身体の機能低下を左肘のみに注視してしまうと
真の原因となる脊柱の問題を見過ごしてしまうこともあります。
注意深く根底を見定めると、痛いところが悪いところとは一概に言えないことも
臨床の現場では結構あるのです。

このデルマトームから分かる事は他にも沢山あり、
手や脚に、痺れ・麻痺が出ることや筋力低下に運動痛等も
脊柱からの神経(末梢神経)が関与しているという事が多いという事です。

皆さんも、不調に際し、何が原因だろう?と思ったら、痛いところだけではなく、
背骨・骨盤の問題かもしれないという事を覚えておいて下さいね。

当院では、痛み・不調に対して全身から診て治す“各種整骨外来”という専門外来を
設けておりますので、お気軽にご相談ください。
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by hamachou | 2009-09-20 07:56 | 診療後記  

ダイエット

先日、はり・きゅう外来のお話を書きました。
その中で外来の患者さんたちからのご質問…

「何kgあったのが、今何kgになったのですか?」

ここで書き込めば自分のダイエットにも拍車がかかり
気合が入ると思うので書きますね。

71kg→68、5kg 

今のところ、うまくいっています。

もともと肥満児の僕は体重20kg前後の変動は珍しくないので、
ダイエットも得意なのです。

頑張ります。


柴田先生からの告知です

6・7月ははり・きゅう外来の初診料が無料です!
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by hamachou | 2009-06-11 21:35 | 診療後記  

最大の讃辞

昨日も寒い中、朝早くからたくさんの患者さんが
ご来院されました。
皆さん、本当にご苦労様です。

昨日はひとつ、うれしい?事がありました。

私が担当している、ある患者さんO・Kさんという
市外から来院される方がいて
一週間ほど前から、膝の治療を施しています。

初診当初、ご家族に抱きかかえられて診療室に…
某専門病院で加療するも芳しくない…とのこと。

早速、エコースキャナーで反対の良い方の膝と
見比べて問題は無いと判断し、各種検査を実施。
ある介助をすれば、スッと立ち上がれる事を確認し、
また、前医では変形はあるも骨に別状はない…との申告。

通例に従い、関節に潤滑整復を施して、
反対側の肘に運動反射を促し、機能的固定を処置して…
グルコサミン(100%純粋粉末)をお求め頂き…
経過は漸次良好。
杖を突けば、ひとりで歩く事が出来るようになってきました。

昨日も大変喜んでいるお顔を拝見し、
僕も顔がグチャグチャになる程ほころび、喜びを共有しました。

ここまでは、日常的によくある話ですが、
僕が本当に嬉しかった事象とは…

このO・Kさんが杖を忘れて帰ったのです。

つまり、杖を突いて来院した方が、杖を不要として歩いて帰った
ということです。

僕の仕事柄、早期社会復帰を応援する立場にあり、
患者さんからの経過聴取は基より、
結果に重きを置いています。

僕等、臨床家にとってこれ以上の讃辞は無いと
身震いするほど、嬉しかったです。

結果として、いつもたくさんの患者さんに
励まされ応援して頂いている僕は果報者です。

明日からもたくさんの喜びがあふれ出す
浜町接骨院を創造出来るように、頑張ろうと思う
休診日の早朝です。

※O・Kさん、月曜日には杖お渡し致しますからね(*^^)v
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by hamachou | 2009-02-22 05:22 | 診療後記  

節分

今年もすでに12分の1が消化されて、早いなぁ…
と思いながらも実感がわかない。
一か月前頃は、もう一年が終わる…と焦燥感に背を押される思い
だった自分の余裕の無さはなんだったんだろうか?

いよいよ明後日は節分。
昔は近所で声高く「鬼はそと。福はうち。」
…最近は耳にしなくなりましたね。
我が家はやります。この手の行事大好きなので。

子供の時の疑問で…
“なぜ鬼のパンツは虎柄で角が生えているのだろう?”
と思っていました。
この仕事柄、陰陽論という東洋医学の基礎的思想を学び、
とても簡単な理屈で、解かった時には目から鱗でした。
要するに陰陽師(おんみょうじ)のお話です。

皆さんが忌み嫌う鬼門という方角がありますが、
もう一つの言い方で丑寅の方角といいます。
簡単ですよね。
“牛の角に虎の毛皮”
…けっこうベタな発想から鬼は生まれてきているようですね。

陰陽道の中で
[陰・陽]ですから、即ち光と影とか明るい暗いという対極思想が基となり
陰を“オン”と発声する言語から、陰=オニ(鬼)とされた話を
聞いたことがあります。
つまり、自己の不満や煩悩、弱いところに悪いところを陰と考え
架空の対象物として“鬼”を作り出し、退治する儀式が『追儺の儀』であり、
四季を陰陽に分けると秋冬が陰、春夏が陽とすれば、
二月三日は立春を目前に、その節を分けるとして節分なので、
この日は自分の中に潜む鬼退治をして、明るい春を迎え入れるという
大切な日なのですね。

古来、平安時代より行われてきた儀礼作法は日本の文化として
我々現代人が形は簡素化するも意味を理解し継承していかなければ
ならないと生意気にも思う、休診日の早朝です。

皆さんも健康の為に身体の中の鬼を祓うため、
気合い入れて、豆撒きして下さいね。
※大豆は良質な植物性タンパク質なので、メタボ鬼には最適です。
 しかも煎り豆の堅さは、噛むほどに顎が強化されますね。

近いうちに、メタボ鬼退治の実践となる話でも…としましょうかねぇ(^O^)/
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by hamachou | 2009-02-01 06:31 | 診療後記  

模様替え

小正月を過ぎ、街色も正月気分一掃となった頃と
なりましたが、皆さんは日常のリズムを取り戻しましたか?

当院での取り組みとして早々に診療室内の諸々を配置換えを
行っています。
大勢の患者さんがご来院される中で、より効率よく診療に
導けるような配置、職員の導線から無駄はないか…

去年末からシュミレーションを重ね、正月中プランを固め、やっと実施。
…やってよかった。

日々、慣れている環境を壊すには勇気がいりますが、
一分一秒たりとも無駄に出来ない臨床の現場にあって、
効率向上を主旨として改善をはかった結果は
なんとも仕事がやりやすい。

一日に私一人で5分は短縮される効率と換算すると
職員、20人位が走り回る診療室で×20と皮算用し…
なんと、100分
チームワークを+αと加算すると2時間分位の黒字。

この時間を患者さんにあたる時間、待合い時間縮小など
患者さんに反映されるには、もう少し微調整が必要でしょうが
本当にやってよかった。

もっともっと…欲張っていいことをやっていきたい。
正月ボケもなく、リズムも更にビートアップした当院は
良いスタートがきれたと思っています。

time is money
改め time is more than money

いつも大変お待たせして申し訳なく思っています。

明日からは新物療機器、他新ツールが力強く参戦。
また忙しく、楽しくなりそうでワクワクしています。
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by hamachou | 2009-01-18 06:02 | 診療後記  

矜持

タイトルにした言葉
『矜持』
僕は先日初めてこの言葉に出会いました。

11/16、渋川武道館にて空手の大会に救護係として
参加してきました。

会を主宰する館長よりパンフレットが手渡され、
表紙に大きく『矜持』とありました。
僕は漢字が好きなので、読めない漢字が気になります。
気になっていたところに・・・
大会挨拶で館長の言葉の中で、
「今回の大会の主旨として矜持としました。
矜持とは、稽古して得た能力を自信を持ち存分に
試し合いで発揮して貰いたい。
誇りを前進に押し出して戦って貰いたい・・・という意味です。」
というような内容の説明をされていました。

僕はなるほどなぁ・・・と感心しました。
僕らの臨床にも置き換える事の出来る言葉です。

僕もこの大会に「矜持」を携え臨もう・・・
と思っていましたが、今回もめでたく大きな事故は無し。
ケガ人が出ずにホッとしながら「矜持」は明日からの糧に・・・

大会出場の選手諸君、大変お疲れ様でした。
選手の勇姿を見て、僕も勇気が湧いてくるように感動しました。
ありがとうございました。

※因みに「矜持」はキョウジとかキンジと読むそうです。
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by hamachou | 2008-11-20 20:10 | 診療後記  

バランスが悪い?

ケガをした訳でもないのに、動かすと〇〇が痛い・・・
という不調をきたした患者さんが多く来院されます。
勿論、原因は個々の体質や環境、経年変化など多岐に及ぶものですが、
僕たちは問診・検査時に良く使う言葉があります。

“身体のバランスを診てみますね”

要するに、傷めた原因はバランスが悪くなった結果!と仮定して
診させていただくのです。
(明らかに原因が分かっているケガではない前提です。)

バランスが悪い。ということは悪いとされるバランサーが傷んでいる
とも言い換えることが出来ますよね。

身体は骨・筋肉・内臓・神経・体液・・・
全ての組織がそれぞれにバランスを保ち生命活動を維持しています。
その中でも骨格系に関しては重力場(地球上)での物理的作用が
大きく関与しているため、ある二つの平行安定器(関節)を診ます。
当院では主に構造医学的スクリーニングという検査を行います。
つまり、動診といって動きの中で偏りを見つけ出していくやり方です。

物理的作用が身体に???

高層マンションの建築にたとえてみましょう
一時期、免震・制震・耐震などの言葉が新聞紙面を賑わせていましたね。
背の高いビルが地震に備えて揺れる構造を持っていることは
よく知られていることと思います。
その建築技法も身体と同じで物理の法則で成り立っているのです。
建物の最上部には“振り子”が隠れています。
ビルが揺れるときにはその振り子が慣性力と復元力でビルの揺れを
緩衝することが出来るのです。
このぶら下がっている振り子がバランスの要なのです。

ではそのバランサーは身体のどこにあるの?
という事になります。

答えは“顎関節”です。
下顎は主に咀嚼運動の為・・・と認識している方がほとんどと思われます。
しかし咀嚼も大切ですが、この振り子がぶら下がっているから
身体は倒れずに不安定な二本足で立ち、重たい頭を
維持することが出来るのです。

この顎関節が正しく機能していないと様々な症状、障害、疾病にまで
つながってくると考えられますので、検査時にはこの顎関節を診る事が
大切という事です。

文章が少し説明がましく長くなりましたので、
もう一つの平行安定器のお話はまたの機会に・・・
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by hamachou | 2008-10-24 21:55 | 診療後記  

講演会

本日、市内のある中学校に出向き講演会を行ってきました。
何でも、一学年の生徒を対象とした総合学習という授業の一環で
『健康』というテーマから、身体の仕組みについて・・・
という内容での依頼があり、お話してきました。

生徒諸君も真剣に聞いてくれて、
静聴している。また、時には笑いが起き、
動きに対しては、歩み寄って興味を表し、
最後には過分にも拍手を頂き、
課題は残すも自身に取って、良い勉強になりました。


この手合いの講演ということになると、
僕の場合、先ず頭を悩ませるのは「対象者の興味」です。
次に「アウェー」ということです。

普段、臨床現場では不調から自分の身体について
興味を持ち健康を目指す患者さんが対象で、
勿論、眼を閉じても何がどこにあるか分かるほど
知り尽くした院内での症状説明でありますから・・・
「ホーム」は楽です。

今回の場合、
テーマは『健康』と決定しており、
健康は息を吸うが如く当たり前と思っている中学生相手に、
部活動をやっている生徒も居ればやっていない生徒も居て、
また、初対面で校外の大人に対する先入観を持つ学生を…
完全に「アウェー」です。



しかし、自分が院の看板や仲間の協力によって「ホーム」が
ある以上、「アウェー」での収穫は院に還元出来る
僕自身のキャリアにする必要として、
自分の為に行ってきたようなものです。

次に出向く機会があれば、もう少し上手に出来るように
頑張って行きます。

このような機会を与えて下さったT先生、ありがとうございました。
また、午前代診でご迷惑をお掛けした患者さん、
私の不在をサポートしてくれた職員諸君、ありがとうございました。


因みに…
導入資料として事前配布した資料の文面をコピーしました。
こんなことをやったんだなぁ~ と思って下さい。
※実際には僕の顔写真付でした(^v^)

   『からだの仕組みを知って健康になろう』

  みなさん、おはようございます。   
  本日、“からだの仕組み”についてお話をさせていただく
  浜町接骨院の堀 朝穗(ほり あさお)と申します。
  からだの仕組みとひとくちに言っても、からだの構造は複雑で
  限られた時間の中で多くを伝えることは難しいのですが、
  今回は筋肉や骨格のバランスについてお話をする予定です。
  さて「姿勢をよくする・・・」よく聞く言葉ですが、
  では『なぜ姿勢を良くしなければいけないの?』となりますよね。
  この疑問に対して・・・
  【運動能力UP・ケガ予防・成績UP・背を伸ばす・痩せる…】
  等のキーワードが関係してくるのをみなさんは知っていますか?
  今日はみなさんが自分のからだに興味を持って貰えるように
  お話を進めて行きたいと思っていますので、リラックスしながら
  姿勢よく聞いて下さいね。よろしくお願いします。

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by hamachou | 2008-10-10 20:57 | 診療後記  

コタツ?

最近、めっきり寒くなってきたと感じますね。
10月だから当たり前と思う私ですが、
周囲の話題で、コタツを出した!という声も…
チョッと早すぎる気がします。
確かに彼岸過ぎ頃から外気温は低くなってきていますが、
まだ、秋も序盤。
身体を動かすなり、衣服に工夫をするなり
出来ることは沢山ありますよね。
今、暖房器具に頼ってしまうと、
身体は自己発熱する力が弱まり、保温する力がなくなるので、
便利な環境に慣れてしまう前に少しは負荷を掛けておかないと
冬、大変な想いをしそうですね。

スポーツの秋と言っても何をやっていいか分からない・・・
という方がいらっしゃったらお気軽にご相談下さい。
冬支度としての身体の使い方をアドバイスさせて頂きますよ。
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by hamachou | 2008-10-02 21:03 | 診療後記