説法

僕が22歳で群馬県太田市にある浜町接骨院に弟子入りしたころの話です。

当時、太田には誰一人として肉親、知人もいないし所縁もない場所。
朝早くから、夜遅くまで仕事仕事仕事。
食事も
自炊は2割程度かな。
あとのほとんどはコンビニや外ですませることも多かった。

夜、帰りが遅い日は赤ちょうちんで一杯やって帰る日も…
まぁ、一人で飲みに行くのですが、そこの常連さんのオッチャン達と次第に仲良くなって…
けっこうかわいがってもらっていました。
若い自分はその場でけっこう生意気なことを主張して、いきがっていたと思い…
今思うと…相当恥ずかしいです(*_*)

常連さんの中に70歳代くらいのオッチャンがよく一人で飲みに来ていました。
このオッチャン、何を隠そうお坊さんです。※隠していませんでしたけどね。
酒は飲むし、肉もガッツリ…普通の酔っぱらいのオッチャン。
僕はこの人の話が解りやすくて、会えるのを楽しみにしていたのを覚えています。

ある日、このオッチャンが話しの流れで言いました。
「患者さんに対して必要な心得は?」
…みたいな内容で質問されたと思います。
僕は月並みにもバカ真面目に答えました。
「患者さんに親身になって治療することです!!」
するとオッチャンは…
「君のような若い人が、それ以上に歳をとっている患者さんたちの親の身になるって?」
みたいな言い方で笑っていました。
僕は真剣に答えたつもりが笑われたので、むきになって言い返しました。
「親身になるとは肉親に接するようにという意味で言っているのです!」

続けてオッチャンは…
「親身になるなど、小難しく考えすぎているよ」
「相手の身になって考えれば、よいだけの話」
「ここでは頑張りすぎなくてよいんだよ。楽しく飲もうよ!」
僕はなんかス~っと楽になった気がしました。

僕がこの居酒屋で、そのつもりは無くても肩ひじ張っていたのをほどいて、
居酒屋という小社会での楽しみ方を通じて、社会を示唆してくれていたのだと今は解ります。
親身になって、その人の目の高さに立って話をしてくださったオッチャン。
今、元気でいても90歳くらいだろうなぁ~。
元気だろうか。

太田にいた頃は本当に多くの人に支えられ、教えられ、今があるのだと感謝しています。
太田に行って良い師のもとで修行して、仲間にも恵まれ、家内にも出会えて…本当によかったと思います。

そして、今はもしかしたら三郷よりも太田のほうが知人は多いかもしれませんね(^_-)





[PR]

by hamachou | 2014-01-28 16:21 | 私事  

<< 徳トレ そのコタエは? >>