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治癒

タイトルの『治癒』
僕らの業種で、よく使う用語のひとつです。
特に診断書やカルテといった記帳作業に際して頻回に使用します。

…先ほど、ある患者さんがおっしゃいました。
「肩も挙がるようになってきたけれど、ココに来ると癒されるのよねぇ…」

大変嬉しいほめ言葉に、恐縮しながらも
お互いに笑顔がこぼれおちる最高の瞬間です(>_<)

実は開院する以前までの僕は
この喜ばしい『癒される』という言葉が
大っ嫌いでした。
※今でも自分の口からは言いたくないです。

整骨院(接骨院)はケガの治療をする場所で、
身体の不調を見極め、それを取り除く処置をする場所だから
『治す』という事に終始すべきだ…
と、思いあがって鼻息荒くしていた頃がありました。

僕が治す。
そして、癒し系などといってその場しのぎの茶番な治療ごっこは
ウチには相応しくない!
従って当院では『癒す』などと自発的に発することはならない!
…などと本気で思って(言って)いました。

しかし、知識や能書きが増えるほどに
治療技術に自信を深めるほどに
加速して行く釈然としない違和感が残り
自分が納得いく診療体型がいまだに確立しないのは何故だろう?
と悶々と過ごす日が続いたある日…
いつも通り、カルテなどの記帳を行っていた時でした。

何気なく見た『治癒』という字…
頭が“ガツン”と叩かれるような気付きが起こりました。
何千、何万回と読み書きしてきたこの言葉は
僕に教えてくれました。

患者さんが通院して望む結果、転帰は
『治癒』ですね。
治して癒すと書いて治癒なんです!!

つまり傷病を診て治すことは大切ですが
患者さん(ヒト)と接して
その傷病を共に一喜一憂し
時には叱咤激励することもあります。
患者さんの身になり、親身になって…と、
この感情が『癒し』に繋がる部分だと知りました。

僕は木を見て山を見ず…
傷害は診てもヒトに向き合っていなかったのかも…?!
今思うと、とても大きな反省ですね。

当たり前のことが分かっていなかった僕は
恥ずかしいのと解って嬉しい気持ちと合わさり
その時は変な充足感があったことを記憶しています。

今でも、癒し何チャラ系…といった言葉が先行して
業を履き違えた同業看板を目にするたびに
ガッカリして情けない気持ちになります。

しかし、患者皆さんから通院した結果として
『癒された…』と言われることは嬉しいことですね。

これからも治すこと癒すこと合わせて
多くの方の『治癒』に貢献出来るように頑張ります。


  ☆パートスタッフの募集を行います☆
 5/16発行のタウンワークに掲載予定です。
 浜町リッツ整骨院の新しい仲間が増える一歩です。
 今から職員一同、楽しみにしています♪

by hamachou | 2011-05-13 16:47 | 診療後記  

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